« 2020年5月 | トップページ | 2020年7月 »

2020年6月

2020年6月17日 (水)

テッド・バンディ

Img_12062020_183904_338_x_480_

劇場:TOHOシネマズ二条
監督・製作:ジョー・バーリンジャー
脚本:マイケル・ワーウィー
原作:エリザベス・ケンドール「The Phantom Prince: My Life with Ted Bundy」
共同製作:マイケル・コスティガン、ニコラス・シャルティエ、アラ・ケシシアン、マイケル・シムキン
製作総指揮:ザック・エフロン、ジェイソン・バレット、ジョナサン・デクター、マイケル・ワーウィー
音楽:マルコ・ベルトラミ、デニス・スミス
出演(吹替版声優 ※判明しているもののみ):ザック・エフロン(森田成一)、リリー・コリンズ(清水理沙)、カヤ・スコデラリオ(和優希)、ジョン・マルコヴィッチ(金尾哲夫)、ジェフリー・ドノヴァン、アンジェラ・サラフィアン、ディラン・ベイカー、ブライアン・ジェラティ、ジム・パーソンズ、ハーレイ・ジョエル・オスメント、グレース・ヴィクトリア・コックス、テリー・キニー、ジェームズ・ヘットフィールド 他

 

 

  〈なぜこんな"シリアルキラー"が誕生したのか〉

 

 

 「グレイテスト・ショーマン」のザック・エフロンが、アメリカ史上最も凶悪といわれた殺人犯を演じる犯罪ドラマ。30人以上を殺害、IQ160の頭脳と美しい容姿で司法・メディアを翻弄したテッド・バンディ。しかし、一人殺されなかった女だけが知る真実があった。

 

 

 1969年、ワシントン州シアトル。テッド・バンディ(ザック・エフロン)とシングルマザーのリズ(リリー・コリンズ)は、あるバーで恋に落ちる。デッド、リズと彼女の幼い娘モリーの3人は幸福を絵に描いたような家庭生活を築いていくのだった…。そんなある日、車を運転中のテッドは信号無視で警官に止められ、車の後部座席に積んでいた道具袋を疑われて逮捕されてしまう。それは、マレーで起きた誘拐未遂事件の容疑であった。その前年にも女性誘拐事件が発生しており、キング郡警察の発表によると、目撃された犯人らしき男の車はテッドの愛車と同じフォルクスワーゲン。新聞に公表された似顔絵は、テッドの顔によく似ていた。突然の事態に混乱するリズ。一方、テッドはすべてまったくの誤解だと説明するが、次第にいくつもの事件の真相が明らかになっていく…。

 

 

 犯罪史上初めて"シリアルキラー"の冠が付けられた、実在の殺人鬼テッド・バンディが電気椅子で処刑されるまでを、バンディと長年交際していた女性エリザベスの視点から描いていく。事件後の裁判でのエピソードが中心で脚本の出来があまり良くなく、これだけではなぜ、バンディが卑劣な犯罪に走ったのかが分かりにくいのだが、本作と同じNetflixでバンディのドキュメンタリーも手掛けている監督の演出と、ザック・エフロンやリリー・コリンズ、ジョン・マルコヴィッチといった俳優たちの演技が良いので、何とかまとまった映画になっている。

 

 

 テッド・バンディは日本では馴染みが薄いのだが、アメリカでは有名な犯罪者で、17年前にも「テッド・バンディ 全米史上最高の殺人者」(日本ではDVDスルー)が製作されており、こちらは一連の事件から処刑されるまでを史実通りに描いているので、合わせて観るとちょうど良いのかも。因みに本作の原題「Extremely Wicked, Shockingly Evil and Vile(極めて邪悪、衝撃的に凶悪で卑劣)」は、本作で描かれている通り、裁判で結審する際に裁判長がバンディに向けて言い放った言葉である。R指定の割には残虐な場面が殆ど無く、怖い映画ではないのだが、一見ハンサムな好青年が、実は姓犯罪者だったというところが恐ろしい。今までミュージカル映画で好青年を演じていたザック・エフロンは、これで新境地を開いた。そして、子役からデブったおっさんと化したハーレイ・ジョエル・オスメントにはビックリした(笑)。

 

 

私の評価…☆☆☆★

 

ポチッとよろしく!

| | コメント (0)

2020年6月 5日 (金)

ロング・ショット 僕と彼女のありえない恋

Img_05062020_194615_338_x_480_

劇場:TOHOシネマズ二条
監督:ジョナサン・レヴィン
脚本・原案:ダン・スターリング
共同脚本:リズ・ハンナ
製作:A・J・ディックス、エヴァン・ゴールドバーグ、ベス・コノ、シャーリーズ・セロン、セス・ローゲン、ジェームズ・ウィーヴァー
製作総指揮:バーバラ・A・ホール、ケリー・コノップ、ジョン・パワーズ・ミドルトン、ダン・スターリング
音楽:マイルズ・ハンキンズ、マルコ・ベルトラミ
出演:シャーリーズ・セロン、セス・ローゲン、アヴィヴァ・モンジロ、ブラクストン・ヘルダ、オシェア・ジャクソン・Jr、アンディ・サーキス、ジューン・ダイアン・ラファエル、ボブ・オデンカーク、アレクサンダー・スカルスガルド、ラヴィ・パテル、ランドール・パーク、トリスタン・D・ララ、ジェームズ・サイトウ、リサ・クドロー、カート・ブローノーラー、ポール・シェアー、クローディア・オドハティ、ボーイズIIメン、リル・ヨッティ 他

 

 

  〈ちょっぴり下品だがロマンチックな王道ラブコメ〉

 

 

 オスカー女優のシャーリーズ・セロンと「40歳の童貞男」のセス・ローゲンが共演したラブコメディ。才色兼備な国務長官に恋をしたさえないジャーナリストの奮闘を、男女逆転のシンデレラストーリーとして描く。

 

 

 アメリカの国務長官として活躍する才色兼備なシャーロット・フィールド(シャーリーズ・セロン)。大統領選への出馬を目前にして、ジャーナリストのフレッド(セス・ローゲン)に、選挙のスピーチ原稿作りを依頼する。常に世間から脚光を浴びるシャーロットと共に行動するうちに、高嶺の花と知りながら恋に落ちるフレッドだったが、越えなければならない高いハードルがいくつも待ち受けるのだった...。

 

 

 あり得ないけど、あったら良いなと思ってしまう、ユーモアと、そして下ネタたっぷりのラブコメディ。

 

 

 原題の「Long Shot」には「勝つ見込みの低い候補者」や「大穴」などの意味があり、現実にはありそうもない、身分違いの恋が描かれる。ドラマの中の現職の大統領は退任後に俳優デビューを目論んだり、黒幕にメディア王(アンディー・サーキスが怪演!)が出てきたりと、今のアメリカの政権を痛烈に風刺しているのも見所である。

 

 

 シャーリーズ・セロンがコメディをやるのは珍しいなと思ったのだが、コメディ部分はセス・ローゲンが受け持ち、シャーリーズは殆どその受けにまわっていた。しっかり笑えるのだが、真面目な政治家でもいろんな業界からの圧力で信念を曲げさせられる現実や、環境問題、人種差別やセクハラ問題にもちゃんと触れていて、なかなか考えさせられる良い映画だった。

 

 

私の評価…☆☆☆★

 

ポチッとよろしく!

| | コメント (0)

2020年6月 3日 (水)

スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明け

Img_03062020_143332_338_x_480_

Img_03062020_143427_338_x_480_

劇場:TOHOシネマズ二条
監督・脚本・製作:J・J・エイブラムス
共同脚本:クリス・テリオ
原案:コリン・トレヴォロウ、デレク・コノリー
原作(キャラクター創造):ジョージ・ルーカス
共同製作:キャスリーン・ケネディ、ミッチェル・レジャン
製作総指揮:カラム・グリーン、トミー・ゴームリー、ジェイソン・マクガトリン
音楽:ジョン・ウィリアムズ
出演(吹替版声優 ※判明しているもののみ):キャリー・フィッシャー〔アーカイブ出演〕(高島雅羅)、マーク・ハミル(島田敏)、アダム・ドライバー(津田健次郎)、デイジー・リドリー(永宝千晶)、ジョン・ボイエガ(杉村憲司)、オスカー・アイザック(小松史法)、アンソニー・ダニエルズ(岩崎ひろし)、ナオミ・アッキー(平野夏那子)、ドーナル・グリーソン(川本克彦)、リチャード・E・グラント(金子由之)、ルピタ・ニョンゴ(杉本ゆう)、ケリー・ラッセル(甲斐田裕子)、ヨーナス・スオタモ、ケリー・マリー・トラン(冠野智美)、イアン・マクダーミド(青森伸)、ビリー・ディー・ウィリアムズ(若本規夫)、ハッサン・タージ・リー・タワージー〔R2-D2の演技〕、ブライアン・ヘーリング・デイブ・チャップマン〔BB-8の演技〕、J・J・エイブラムス〔D-Oの声〕、ジェームズ・アール・ジョーンズ(楠大典)、アンディ・サーキス(壤晴彦) 他

 

先人ジェダイの声…ヘイデン・クリステンセン(浪川大輔)、オリヴィア・ダボ(田中晶子)、アシュリー・エクスタイン(伊藤静)、ジェニファー・ヘイル(甲斐田裕子)、サミュエル・L・ジャクソン(玄田哲章)、ユアン・マクレガー & アレック・ギネス(森川智之)、フランク・オズ(多田野曜平)、アンジェリーク・ペラン(上田ゆう子)、フレディ・プリンゼ・ジュニア(白熊寛嗣)、リーアム・ニーソン(津嘉山正種)

 

カメオ出演…ハリソン・フォード(磯部勉)

 

 

  〈これが最後(?)のスター・ウォーズ〉

 

 

 1977年から続くSFシリーズ「スター・ウォーズ」完結編。祖父ダース・ベイダーの遺志を受け継ぎ、銀河の圧倒的支配者となったカイロ・レン。一方、伝説のジェダイ、ルーク・スカイウォーカーの想いを引き継ぐレイ。光と闇の戦いは、最終決戦に託される。

 

 

 はるか彼方の銀河系で繰り広げられる、スカイウォーカー家を中心とした壮大な<サーガ>の結末は、“光と闇”のフォースをめぐる最後の決戦に託された──祖父ダース・ベイダー(ジェームズ・アール・ジョーンズ)の遺志を受け継いだカイロ・レン(アダム・ドライバー)。伝説のジェダイ、ルーク・スカイウォーカー(マーク・ハミル)の想いを引き継ぎ、フォースの力を覚醒させたレイ(デイジー・リドリー)。そして、R2-D2、C-3PO、BB-8 ら忠実なドロイドと共に銀河の自由を求めて戦い続ける、生きる英雄レイア将軍(キャリー・フィッシャー)、天才パイロットのポー(オスカー・アイザック)、元ストームトルーパーのフィン(ジョン・ボイエガ)ら、レジスタンスの同志たち...。さらに、ハン・ソロ(ハリソン・フォード)の永遠の好敵手ランド・カルリジアン(ビリー・ディー・ウィリアムズ)も再登場。スカイウォーカー家を中心とした壮大なサーガは、光と闇のフォースをめぐる最終決戦に託される…。

 

 

 前作の撮影後に、レイア役のキャリー・フィッシャーが亡くなったため、当初はレイア中心の話になる予定だったのが、スカイウォーカー家の末裔となるヒロイン=レイを中心とした話になっている。まぁ、こんな壮大なシリーズともなると、単にとっちらかった話を無理やりまとめただけという見方もできるのだが、このシリーズは、それでいい(笑)。一種のお祭りみたいなものなので、派手に賑やかにやってくれれば文句無い。

 

 

 最終的にジェダイやレジスタンスの戦士だけでなく、一般の民の宇宙船まで混ざって、大勢でよってたかって、シスの復活に執念を燃やすしつこいジジイ(ダース・シディアス卿)を苛める展開は、ハッキリ言って無茶苦茶なのだが、それだけ派手なクライマックスにしないと、完結編としては盛り上がらない。

 

 

 その一方で、これは日本のTVアニメ等にも言えていることなのだが、シリーズというものはあまり長く続けさせると、一旦立ち止まってリブートでもしない限り、"ある種の力"が強大なものになり過ぎて、つまらなくさせてしまうことがある。本作も、フォースの能力があまりにも強くなり過ぎて、逆に味気のないものになってしまった。

 

 

 で、これでスカイウォーカー家の話としては終わってしまうのだが、シリーズは既に新しい章に突入する企画がたてられており、その伏線となりそうな場面が、ラストシーンにある。復活キャラのランド・カルジリアンと黒人の少女が語り合う場面でのセリフが、何か意味深な感じで、新シリーズを予感させる。

 

 

 本作は復活キャラのレジェンド俳優(ルークとハン・ソロも再出演している)のほかに、シリーズを彩った様々なキャラクターが、クライマックスでレイに語りかける声という形で出演している。少々無理矢理感はあるが、物語の最後を飾るに相応しいラストになった。

 

 

私の評価…☆☆☆

 

ポチッとよろしく!

| | コメント (0)

« 2020年5月 | トップページ | 2020年7月 »